薮宏太くんというガブリエルに出会った

 

 アラサーに足を踏み入れた2015年冬、それまで無縁だったジャニーズアイドルという楽園で薮宏太くんというガブリエルを見つけてしまった人間の話です。初心を忘れないうちに書き綴っておこうと思っただけの備忘録なので何ら面白い話ではないのですが、社会人になってからハマるアイドルは最高なので趣味がなくて日々の刺激や癒しが足りないと感じている老若男女の皆様は、是非軽い気持ちでジャニーズのDVDを手にとってほしい。

 

 

 私がHey!Say!JUMPを知ったのは2015年12月某日、人の金で美味しいビールをたくさん飲んでなんだかとっても世界が楽しいものに見えていた夜。

「こんなに気分のいい夜は、きっともっと楽しいものに出会える気がする」と千鳥足で最寄駅近くのツタヤへ向かい何か楽しいものは無いだろうかと物色していた時、ふと目に止まったアイドルDVDコーナー。この時、私の頭の中では「ジャニーズのDVD持ってるって言ったら話のネタになるよな…」ということだった。今思うとすごく失礼な話だけど、当時ジャニーズは「なんか愉快な衣装を着て宙を飛んだり船に乗って旗を振るシュールな面白集団」くらいのイメージだった。この船に乗ってるというのは完全にKAT-TUNの影響なんですが、アラサー女は中高生時代にごくせんや修二と彰がめちゃくちゃ流行ってたのでジャニーズ=KAT-TUNみたいなイメージありませんでした?私の周りだけ?

まぁそんなこんなでジャニーズのDVD買ってみよ!と思い立った訳ですが、どうせならとびっきり面白いジャニーズがいいな、飲みの場で名前出しただけで一笑いとれるような…と考えて候補に上がったのがHey!Say!JUMPとSexyZoneの二強。グループ名が愉快すぎる。この時なんでHey!Say!JUMPを選んだのかは覚えてないけど、多分この数日前に有線でかかってたキミアトラクションの「君がNo.1」で「ゲシュタルト崩壊の人体実験みたい」と大爆笑していたからだと思う。今じゃ薮くんが「君がNo.1」と言う度に「んんん~~~~~薮くんがNo.1だよ~~~♡♡♡」と初孫にデレデレな祖父みたいな反応しちゃうんだから人間とは不思議なものです

 

そうして手に入れた「Hey!Say!JUMP LIVE TOUR 2014 smart」を大事に抱え千鳥足で帰り「一体どんな愉快なエンターテインメントが繰り広げられるんだ…!」とウキウキでデッキへ入れた

 

当時私はHey!Say!JUMPについて「八乙女光くんがいる」という事しか知らなかった。1話だけ金田一を見たことあったが「今の金田一三代目 J Soul Brothersなのか」と思っていた。あんなにジャニーズ顔のお手本である山田涼介を何故かLDH所属だと勘違いしていた。言い訳させてもらうと山田くんの顔面ってLove,Dream,Happinessの凝縮って感じしません?

テレビを見ないので伊野尾革命真っ只中だったにも関わらず「Hey!Say!JUMP=八乙女光」だった。アイドル八乙女光って名前のインパクトが強すぎる。私がアイドル物乙女ゲームの企画者だったら「八乙女光より最高のアイドルネーム作れないよ…」って項垂れちゃう、そのくらいアイドルとして100点満点の名前だと思う

あと中学時代に友人が山下翔央くん好きだったから布教されてたんだけど、翔央くん太陽くん八乙女くんの顔と名前は一致してるのに薮くんは名前しか知らなかった。少クラとか録画して友人に渡してたのに…。あんなにど真ん中で歌ってるのに知らなかったのすごくない?うちのテレビだけマルチアングルだったのかな?ってレベル

 

初めてちゃんと観るジャニーズのコンサート(DVD)にワクワクしていたらポップアップでの登場→割れんばかりの歓声で「そうそうこれだよ!求めていたのは!」と初っ端からテンションが最高潮に達した。黄色い歓声に混ざる断末魔のような叫び声パッションが漲っていていいよね、私はRolling Stonesが好きなんですが昔の映像を見ると叫んだ後に失神して運ばれるファンとかいたから少し心配にはなるけど魂ぶつけてる感があって個人的には好きです。

推し作って見たほうが楽しいよね!と思い、面長の輪郭・甘い目元・白い肌というディズニープリンス顔が大好きなので「この金髪ハンサムにしよう」と即決。この金髪ハンサムは中島裕翔くんです。余談ですがオープニングから山田くんの性別不詳すぎる美しい顔面に混乱して「これ男所帯に何らかの理由があり性別偽装して紛れ込んでる、花ざかりの君たちへ~イケメン♂パラダイス~in Hey!Say!JUMPじゃないよね?」って混乱してた。ちゃんと男の子でよかった

 

SUPER DELICATEのやまゆと芸に「何を見せられているんだ…?」と戸惑ったり、意外とちゃんと踊るんだな(Beat Line)と感心したり、BESTコーナーで「何を見せられているんだ…?(2回目)」と唖然としたりしながらも推しの金髪ハンサム(中島くん)と八乙女くん(唯一顔と名前が一致する)を重点的に見ていた。Ride With Meのパフォーマンスがあまりにもカッコよくてグループ名とのギャップ凄くない?って思っていたんですが、この辺りから「なんかこの小顔のお兄さん(薮くん)目で追っちゃうな…」と気付いた。ただ何故かこの時「でもまぁ、背が高いから目に付くんだろうな…」と自分に言い訳をしていた。多分こういう"長年自分の中で培われた好みのタイプとは違うけど本能的に惹かれてしまった時"というのは厄介なハマり方をするとわかっているから脳が勝手に警戒していたんだと思う。この文章を打ってる時点で見事に厄介(痛いポエマー)なハマり方をしているのは言うまでもないんですけども。

そうして心にわずかなモヤっと感を抱きながらも楽しんでいると画面は19曲目のコンパスローズ。この曲がダメだった、脳の危険信号なんて全く機能しなくなってしまった。

気が付いたら「笑みがこぼれるようなストーリー ~なんて別として」を狂ったようにリピートしていた、完全に無意識に。

 

「笑みがこぼれるような~」で手を広げながら花道を闊歩する姿、一瞬見せる鋭い眼光。「なんて別として~」で少し顎を上げて歌う姿、堂々と歌い上げる様があまりにも美しすぎる。オーラに気品さえ感じる。ナポレオンジャケットに飾緒という衣装も相まってビジュアルが完全に王族。正直DVDを一本見終わった印象がこのコンパスローズとDash!!でステージを駆け抜けていく薮くんしか覚えてないくらい衝撃的だった

 

 

この時点で完全に薮くんに心を囚われていたけど、なんか自分の中で「ジャニーズは10代で履修しておくもの」という気持ちがあり、頑なに気持ちを否定していたんですよね。我ながら何と戦っていたのか謎すぎる

この状態でエピソードとか読んじゃったら確実にハマるのが目に見えていたからメンバーの名前すら調べずにいたけれど、翌日も頭の中はコンパスローズでいっぱいだった。このままではジャニーズにのめり込んでしまう!と危機感を覚え手元にあったDVDを再生したのだけど、これがまたダメだった。

 

再生したDVDは「舞台戦国無双」バックステージで各キャストが初めて体験するフライングに戸惑う中、抜群のスタイルと不思議な稽古着で貫禄あるフライングを見せた鮎川太陽くん。流石元ジャニは慣れを感じる、あと顔面がめちゃくちゃかっこいい、小さい時もかっこよかったもんな…あんま覚えてないけど…。と気が付いたらYa-Ya-yahを調べていた。もうダメじゃん!!結局ジャニーズじゃん!!!って今なら思うんだけど本当に無意識だったから怖い。ちなみにこの時画像検索して小顔のお兄さんがYa-Ya-yahの薮くんだということを知った

 

そこで出会った「合言葉はYa-Ya-yah」小さな身体で堂々と楽しそうに歌う薮くんに目を奪われた。天使の歌声、癖のある歌い方、お人形のようなまん丸な頭部にあふれんばかりの笑顔。こんな小さく純朴な少年があのスラッとした眼光鋭いお兄さんになるの?何で?成長の仕方がひとかげ→リザードンじゃん!もう負けた、勝てない。こんなの好きに決まってる…。そう敗北を認めジャニーズアイドルという楽園を知ることとなった訳ですが本当に日々が楽しいので後悔は微塵もないです

 

元々好きな音楽ジャンルはガレージロック系だし、どちらかというとアングラ系が好きな人間だからジャニーズにハマる日が来るなんて思ってもみなかったのだけれど、smartを見ている時まるで魔法にでもかけられたように名前も把握していなかった薮くんを目で追ってしまっていたあの感覚が忘れられない。ステージ上のオーラが凄い。勿論TVに映っている時も凄く輝いているのだけどステージで輝く姿をもっと見たいなぁと思いながら今年初めてコンサートへ行き、会場に魔法をかける薮くんを生で見れたので記念に文章として残してみました。

 

読んでいただいてわかるように、とくに面白い話はないのですがここまで閲覧していただきありがとうございました